AutoHawk Extreme搭載の次世代リアルタイムシミュレーションプラットフォームを発表

イタリア（ウディネ）、2025年3月20日 – VI-gradeは、Concurrent Real-Timeのテクノロジーを駆使した、XiLシミュレーションプラットフォームとしてこれまでで最も高性能な構成となるAutoHawk Extremeの発売を発表しました。リアルタイムの詳細マルチボディシミュレーション向けに設計されたAutoHawk Extremeは、オフィス環境に容易に設置できるよう静音・水冷設計を実現しながら、業界をリードするスピードと効率を提供します。

AutoHawk Extremeは、リアルタイムシミュレーション性能の新たなベンチマークとなります。5.0GHzで動作する8個のパフォーマンスコア、4.0GHzの12個のエフィシェンシーコア、および6000MHzクロックのDDR5 RAMを搭載したこのシステムは、既存のAutoHawk構成を凌駕し、計算負荷の高いタスクに最大7個の高周波パフォーマンスコアを必要とするシミュレーションのリアルタイム実行を可能にする一方、補助的に負荷の低いモデルには12個のエフィシェンシーコアを利用することができます。このため、高忠実度のリアルタイムビークルダイナミクスおよびマルチボディシミュレーションに理想的なソリューションとなり、オーバークロックされたCPUと高速メモリにより、計算負荷の高い低レイテンシアプリケーションに最適な計算能力を提供します。AutoHawk Extremeの主な特徴は、システムの安定性、パフォーマンス、低ノイズレベルを維持しながら、サーマルスロットリングを防止する水冷システムです。このため、オフィスで使用するのに理想的です。

また、このシステムは複数のPCIeスロットを備えているため、ユーザーは追加I/Oボードでセットアップをカスタマイズし、拡張することができます。さらに、AutoHawk ExtremeはPCIe拡張シャーシと完全な互換性があるため、将来の要件にも柔軟に対応できます。

VI-gradeのManaging Director であるGuido Bairati氏は、次のように述べています。

「AutoHawk Extremeは、リアルタイムシミュレーション技術の大きな進歩を体現しています。この次世代XiL シミュレーションプラットフォームは、優れた性能とコストパフォーマンスを維持しながら、従来のAutoHawk 24 と比較して2倍の性能を提供します。AutoHawk Extremeは、最先端の計算能力と静音・水冷設計を組み合わせることで、エンジニアがより高い精度と効率でリアルタイムシミュレーションの限界を押し広げることを可能にします。」

Concurrent Real-TimeのVice President of Technology であるAnish Anthony氏は、次のように述べています。

「AutoHawk Extremeは、スタンドアロンの高性能シミュレーションステーションとしても、 VI-gradeのドライビングシミュレータと組み合わせても、多様な開発環境で働くエンジニアやシミュレーションチームに多用途で効率的なソリューションを提供します。これは、現代の自動車開発における高まる要求に応えるように設計されており、幅広いアプリケーションに対して正確で信頼性の高いシミュレーションを可能にします。」

Share this: